2019年11月ベトナム訪問②

コピ・ルアクとは何?

ところでみなさん、「コピ・ルアク」って知っていますか?
最高の人生の見つけ方」という2008年に公開された映画に登場したこともあり、ちょっとしたブームにもなった「コピ・ルアク」ですが、映画の中でも語られている通り、非常に貴重で、幻のコーヒーとも言われているコーヒーなんです。私もこの映画見ましたが、なかなか面白く、考えさせられる映画でした。Amazonプライム会員なら、プライムビデオで無料で見られたと思いますので、ぜひ見てみてください。

で、コピ・ルアクとは一体何なのか?
簡単に言えば、ジャコウネコという動物の糞、つまりはウンコ、から取り出したコーヒーのことです。「コピ・ルアック」と言ったりもします。また、場所によっては、「Weasel coffee」とか「Civet coffee」と呼んだりもします。ちなみにベトナムでは「Weasel coffee」と呼ばれていることが一般的ですね。現地語では「Cà Phê Chồn(カフェ チョン)」と言います。

ジャコウネコは、赤く完全に熟した美味しいコーヒーの実だけを食べるという習性があります。もちろん果肉の部分は胃や腸で消化されますが、コーヒーの種の部分(コーヒー豆の部分)は消化されずにそのまま糞として排出されます。その排出されるまでに、発酵・熟成されることで他のコーヒーでは味わうことができない素晴らしい香り、甘み等が生み出される、というワケです。
つまり、
完熟したコーヒーのみを食べる
腸内で適度に発酵・熟成が進む

の2段階の工程を経て、なおかつ大量生産ができないため、非常に高級なコーヒーとなっているわけです。

ちなみに、糞として排出されるコーヒー豆は堅い殻(パーチメント)に覆われている状態で、それを一旦乾燥・洗浄してから、殻を割って(脱穀)コーヒー生豆を取り出しますので、「汚いのではないか?」という心配は全く無用ですのでご安心ください。

ベトナムのコピ・ルアク生産農家を訪問

で、当店にもこうしたコーヒーのお問い合わせをたくさんいただくようになったこともあり、ベトナムではどのように生産されているのかということにも興味があったので、コピ・ルアクを専門で生産されている農家さんの視察に行ってきました。まだお取引をしているわけではないので、詳細な場所等は伏せておきます。

ここの農家さんは、2haと2.5haの2つのコーヒー農園を持ち、ほとんどすべてコピ・ルアク用に栽培しているそうです。贅沢ですねー。品種はロブスタです。

コーヒーの木が植えられているところは、雑木林の中。背の高い木がシェードツリーとしての役割を果たし、強い直射日光からコーヒーの木を守ってくれています。遮光率は60%、傾斜は場所にもよりますが、15%〜30%とのことで、美味しいコーヒーの栽培地としての条件を満たしていますね。土も柔らかで水はけが良さそう。

こんな小川が農園内を流れていて、のどかな雰囲気です。写真の女の子はの園主の娘さん。人懐っこくて可愛い子でした。

栽培しているコーヒーの実を食べてみましたが、これが甘い!果肉自体は非常に薄いので、フルーツとしては食べられませんが、糖度が高いコーヒーからは美味しいコーヒーができます。

コーヒーの実を食べるジャコウネコは夜行性ですので、訪問したときはおりの中で寝ていました。

これがジャコウネコがした糞を乾燥させたもの。まさにその形そのもの。この時点で匂いはまったくなく、手で触っても問題ありません。

ジャコウネコに食べさせるコーヒーは、その日に摘んだ真っ赤に完熟したコーヒーの実だけです。水に浸すと未成熟の実は浮いてきますのでそれは与えません。このあたりは普通のコーヒー生産時の選別と同じですね。そもそもジャコウネコは「未成熟のものは食べない」ともおっしゃっていました。

生産量はとても少ない

こちらの農園では数十匹のジャコウネコからコーヒーを取りますが、年間で生産できる100%本物のコピ・ルアクは数百キロ程度とのこと。機械化をすすめることができないので、生産量を増やすことはなかなか難しそうですね。

少しだけサンプルを頂けましたので、日本に帰ってテストローストしてみたいと思います。
もしご興味がある方がいらっしゃれば、ご連絡ください。

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